Log 2012

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■2012/08/24 【WORKS】e-on License Serverのアップグレード

◆検索で3ds-MaxなどのNetwork Licenseに関するページへいらっしゃるお客様が結構多くて、意外と需要があるようなのですが、ネット上ではあまり「困ったどうしよう」的な話を見かけませんし、まあ人柱みたいなものでしょうか。

そんな人柱の一つ、Vueシリーズe-on License Serverはダウンロード販売で、e-onから直接買えるから円高の場合なら相当安いと言うお話をさせていただいたんですが、その後、日本代理店でも価格改定があり、随分と現地価格に近づいたようです。以前書いた記事が原因とは思えませんが、流石にあの価格差はないだろうと思ったのでしょう。

直接購入の場合、日本代理店へのユーザー登録が出来ず、サポートが受けられない(「この更新は、対象製品の登録ユーザの方に無償で提供いたします(お申込み制)」と書いてあります。)ので、e-onのMy accountから再ダウンロードしてアップグレードします。

具体的な手順としては、まずe-onのMy accountへログインします。User Accountページの「Your Orders,Download Links,Serial Numbers and Invoices」の中にあるLicense Serverオーダー用のリンクをクリックすると、「Track Order Status」へ移動します。同ページ内の「Download Links」にある「Send Download Links」をクリックしてやると登録したメールアドレスへダウンロードリンクとマニュアルのリンクが送信されますので、ここから再ダウンロードすれば、最新版のLicense Serverがダウンロード出来ます。

参考。
License server3.1xもアップデートしないとVue9.xに対応しないことがあるようですが、最新の3.1x用アップデータ「E-on License Server 3 Build 3144516 Full Update」を入れてしまうと私の環境ではLicense Serverがクラッシュしました。少し前の「E-on License Server 3 Build 51720 Full Update」であれば問題なくアップデート出来ましたし、Vue9にも対応しましたので、その辺が安全圏ではないでしょうか。

最近のe-onのアップデートは色々と危険で、Vue8でもアップデートのダイアログが出たので、そのままインストールしたらクラッシュしたとか、Vue9でもインターフェースが全部英語になってしまったとか、アップデートといえども慎重に、場合によってはOSの再インストも覚悟してやる必要があるのかも知れませんが、そんなアップデート嫌いです。

ちなみに、これらのアップデート情報はFAQには書いていないので、環境に左右される問題かも知れません。皆さんの環境では如何でしょうか?

■2012/05/25 【WORKS】ライセンスサーバのリモートアクセス

◆一年以上のお久しぶりです。
東日本大震災以来、自分の生活環境も変わってしまい、なかなか仕事も出来ない状況にありますが、出来ればそろそろ復活したいなとは思っています。
ただ、今年から被災地で瓦礫の片付けをやっているので、思うように仕事の環境を整えられるか不安でした。そんな中から生まれたワークスタイルをご紹介したいと思います。

以前にもお話しましたが、3ds-MaxV-RayPencil+3VUE8xStreamはライセンスをサーバで管理するネットワークライセンスで運用しています。これを遠隔地からもリモートアクセスして運用できないものか考えていたのですが、VUE8xStream以外であればVPN(Virtual Private Network)で接続してやることで運用可能でした。
ちょっとしたポイントとしては、HOSTSファイルであらかじめライセンスサーバのローカルIPアドレスとホスト名を関連づけておく、いわゆる「名前解決」をすることです。

MAXやPecncil+、V-RayはHOSTSファイルでライセンスサーバの名前解決をしておくことで、VPN接続さえ確立出来れば、殆ど問題なくライセンスを運用できると思います。
ただ、VUE8xStreamだけは困難でしょう。

VUE7以降に対応するe-on License Serverは、ネットワークスキャン(ライセンスサーバの所在確認)とライセンス取得の二つのプロセスから出来ていますが、二つのプロセス実行には、IPアドレス:255.255.255.255(プロトコルはUDP)の制限ブロードキャストアドレスを利用しており、ネットワークに詳しい方ならピンと来るかと思いますが、このパケット送信はルーターを越えることが出来ません。
業務用ルーターなどを使えば可能かも知れませんが、一つのアプリのために多額の追加投資を強いられるのは現実的ではないので、事実上「e-on License Serverはルーター越え、セグメント越えが出来ない。」と言えます。
この仕様は、VPNどころかローカルルーターなどによるLAN間接続すら想定していません。公式サイトでは、10ライセンスをサーバで管理とか景気の良いことを書いていますが、大規模ネットワークには向きませんから大きなスタジオでは使えないでしょうね。

このe-on License Serverのように未だに閉鎖的な環境しかサポートしないものもあるとは言え、ネットワーク経由で利用できる技術はVPNやクラウドを中心に増えつつあります。NVIDIAでは仮想環境でQuadroの全機能を利用できる技術を発表したようですし、Autodeskはクラウドレンダリングを発表済みです。
ネットワークを経由したハードウェアの仮想化が世界的に進行している中、閉鎖的ネットワークにしか対応しない仕様のe-on License Serverは、早いところ汎用ネットワーク構成に対応してもらいたいものですね。

まあ多少の不都合はありましたが、遠隔地でのライセンス運用にも殆ど支障がなく、これからもムービーを作っていきたいと思いますので、どこかで見かけたらよろしくお願いします。

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