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2008年05月10日
『聖炎天使エレアノール』に引き続いてSAGA PLANETSさんの『Coming×Humming!! - カミング・ハミング -』(6月25日発売)オープニングムービーを担当させていただきました。
オフィシャルで描かれているように、のんびりとした田舎町でほのぼの恋愛ADV、と言う感じなのでヘタにエフェクトで飾らず、リアルな3Dを控えつつ、桜と紙飛行機を主要なモチーフに、可愛い女の子たちとの素朴なほのぼの恋愛をイメージしました。
基本的な方針はエレアノールから変更ありませんので、キャラ紹介ムービーにはせず、田舎の風景+女の子たちをアニメ風に再現することを心がけています。
全データです。最近は、お時間をいただける仕事が多く、また過去に作った素材も増えてきたので、自然にフォルダの数や映像の密度は上がっています。単位時間あたりにこなせる仕事量が増えたせいでしょうね。
コンテは動画コンテから始めます。
ボーカルのmonetさんは、少しハスキーな声なので、声の質に合わせた演出を心掛けました。
比較的カット割りを長めにして、透明度で繋ぐ演出が多用されているのはこの声と曲ゆえ、と言えるのですが、ヘタにトランジション(切り替え)のエフェクトに頼るよりは良かったのでしょう。それと引き替えに退屈しないよう全体の密度を上げるのですが、これはかなり厳しい作業の連続になりました。
動画コンテはAdobe Premiere。SAGA PLANETSさんのOKが出たものはAfterEffectsに読み込んで全体のベースとします。
背景の机はAutodesk 3ds-MAXですが、本は2Dアニメーションです。CELSYS STYLOSで作画、Paint Manで塗っているところは何時も通り。
ページの動きは、リミテッドアニメーションですから、止まっている本とは別に、めくれているページを描きます。ただし、ゆっくりの部分と高速の部分を別カットで描き分けます。教室などは後で使うのですけど、シーンカメラの角度を変えて使っています。位置の調整は、先に描いておいた本の2D素材を平面マップに貼り付け、カメラ位置を調整します。本のパースがかなり微妙なので、納得のいく位置になるまで何回となく、テストを繰り返します。
仕上げは、Adobe AfterEffects。さくらの花びらが飛び込んでくるタイミングに合わせてページがめくれるようにします。歌詞に出てくる花びらのしおりが描いてあるのですけど、別レイヤーで描き、ページがめくれ落ちてくるタイミングで消える位置においておくのがポイント。本が難しいパースになっているのは、この演出を使うために必要なカメラ角度なんですね。
これも3Dと2Dの合わせ技ですが、3Dは紙飛行機のモデリングに使います。角度を少しズラした飛行機を2枚、3Dから書き出し、手は普通に2Dで作画します。手の動きは、実際に紙飛行機を飛ばしてみて、腕の振りや手首の返しを実物で確認しながらタメやノコシを描いていきます。
3Dから書き出した紙飛行機も、STYLOSに読み込んで中割りをし、仕上げにAfterEffectsで合成します。
主に、美海の窓際演出のために作ったのですが、別角度のものを本のシーンでも使いました。
カメラを中心に教室が回り込む演出は、毎度お馴染みではありますが、ここでは窓際の美海に繋げるためにコマ打ちは2コマ打ちにするなど、アニメーション側のコマ数に合わせておきます。
最後に全ての素材をAfterEffects上で合成します。
原画をベースに作画します。歩き、走りは基礎中の基礎なので、なるべく基本どおりに描きました。けれども、走っているアニメーションのフレアスカート。これは足にまとわりつくような動き方をするので、とても作画しにくかったですね。
背景の廊下は3ds-MAXで作成しています。
取り敢えず、優月が歩いて来るカットは、きっちり胸を揺らしました。>馬鹿
一番左は、校舎を上空から見たカットを作ろうとして、いまいちクオリティを詰められなかったので没にしたもの。地面や樹木は、イーフロンティアの景観作成ソフト Vue6を使っているのですが、真ん中の画像の桜並木もVue6です。
このソフトは、オブジェクトの配置に威力を発揮する『EcoSystem』と呼ばれる強力なツールを搭載していますが、付属している樹木は、かなりショボイです。近距離で撮影しようものなら大変なコトになります。
シーン毎にレンダリングしたファイルを並べて、スタッフクレジットなどを加えて出力すれば出来上がり。